はてしない日々 その1

つい、うかり忘れていたけど、今月で事務所移転1周年を迎えた。
それまでの事務所というのは、
元々は親戚がバブル絶頂期に経営の多角化かなんかで、食品の小袋充填工場なのに、システム販売やら、DTP業やらと子会社を設立した会社のひとつで、一頃は調子よくいっていたのだけど、バブル崩壊によりやはり崩壊、どしどし規模を縮小して、どうにかDTPだけが持ちこたえていたわけなのだが、3年前、親戚(従兄弟)が、今の社長にその利権を譲った。
んで、当時いたメンバーで新たに、今の社長の会社としてスタートしたわんだけど、その前の事務所というのが、その食品小袋充填工場の敷地内にあるプレハブ2階建ての2階で、
主に納豆のたれの工場ゆえ、1年中醤油くさいわ、1階が重機を改造する作業場で、溶接とか平気でしてて、ものすごい騒音だわ、なんか体に良くなさそうな異臭がするわ、
さらに、古いプレハブ故にすきまだらけで冬は地獄のように寒い。「山形住まいで寒さにはつよいぜ。」という思いも束の間、ほぼ外で仕事をしているような所だった。
20年前のエアコンは電気ばかりを喰い、時にショートし、時に全くきかなかった。血みどろに暑く、底なしにさむい事務所だった。

それが、去年の一二月、ついにその劣悪な事務所を離脱。
千葉県船橋市某所のマンション2階の貸事務所になってるところに移転した。

前の事務所はプレハブだったけど、広くてその点は快適だったのだけど、
移転して少し狭くなった。
しかし、今、室温を一定に保つ最新のエアコンがある。
隙間風の入ってこない壁と窓サッシがある。
騒音、異臭はない。
あたりまえの事があたりまえにあるこの幸福。すばらしい。

その事務所になり一周年。
無事つぶれずに、まだ存在する。

そして今日もはてしないマウスのクリックに精を出すのであった。

つづく。