癒しについて
僕はDTPを生業としている。
主に書籍が多く、その仕事の多くは一般の方々には知り得ないものが多い。
日々、締め切りに追われ、1分1秒を争う。そんな殺伐とした日常を送っている。
そんな殺伐とした日常業務のささやかな癒しとして、眺める本がある。
『完全カタログ ご当地キティ』だ。
日本全国にはご当地キティというものがあるらしい。
各名所のお土産屋にはその土地その土地の何かに仮装したキティちゃんがいる。この存在を僕はこの間まで知らなかった。以前、マックパワー誌の川崎和男氏のコラムで氏はご当地キティのコレクターで、「これぞデザインだ!」とか興奮気味に訴えているのをみて、「へぇー」と眺めていた。
そんな事もあり、ご当地キティを見たら、買ってみようと思っているんだけど、なにせ僕、行動直径2キロメートルの人なので、売っているところに行かない。
そしてある日、書店にて上記の本を発見する。
840種類のご当地キティが都道府県別に列挙された、まさに完全カタログだ。
例を挙げれば、
なまはげになったキティ(秋田)、
エビフライになったキティ(名古屋)、
鬼になっているキティ(群馬)、
猿の着ぐるみを着ているキティ(日光)
色黒になりサンバのカーニバル風になっているキティ(浅草)
餃子とか果物になっちゃっていたり、もうキティの面さえついていればなんでもありなキティがこれでもかと載っている。
キティはおそらく女の子であろうと思われるが、金太郎とかちょんまげだったり殿様風などにされているものもあって、これでいいのかと問いたいものもある。
時々、目がうるんでいたり、ウインクしていたりと意外な表情をしているものもあり驚きだ。
僕が住む千葉県は種類が少なく、2ページしかなかった。もっと作るべきだと思う。
愛くるしさに身もだえしつつ、仕事にもどるのだった。
つづく
- 作者: 限定キティ保護者会
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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