2007は風とともに

2007もあけまくっていてもう2週間。
今年は意外と休めていたものの個人的には正月らしくない感じで正月を迎えました。
今年もよろしくです。


本来、これは去年の暮れに見ようと思ってTSUTAYADiscusにオーダーしていたわけですが、永遠に所持してても延滞金をとられないという安心感から見るのがずれにずれまくってしまい、昨日やっと視聴を成し遂げたのです。
なにかといえば、「風と共に去りぬ」。
ちょっぴり生きる希望をもらいました。


この映画、アメリカの南北戦争の時代に生きたスカーレットちゃんとレット君のおかしな二人って感じ話。
大地主のお嬢さんであったスカーレットちゃんがリンカーンさんの正義の戦いに振り回され、没落し、ありとあらゆる手段を用いて、這い上がるものの、本当に必要なものをなにもかも失って終わる。
日本的には「おしん」的な感じだと思うんだけど、大富豪から一気に一文無しになり平日の朝にふさわしくない方法で成り上がっていくのがアメリカンな感じなのだろうか。最後、幸せになれないし、もうそれだけで素敵だ。


結局、人は自分のことを自分が思っているほど分かってないし、他人はなおさら自分のことなど分かってなんかくれないし、
分かってるつもりが実は全然わかっていない、悲しいものなのかもしれない。
とりまく社会の荒波にもまれ、はねのけても翻弄に翻弄され、自分の生きたいようには生きられないものなのかもしれない。
スカーレットちゃんにふりかかる悪夢のような災難は、愛してると思いこんでいたアシュレー君のためにとど根性を発揮し、のりこえた、アシュレー君のためなら憎まずにいられないアシュレー君の嫁でさえ助け、うっかり慕われ、助けられる。その様はなんとも悲しい。
戦争さえなければ、栄華を極め、一生贅沢三昧で終えたものを、冒頭、あえて食べない生活を送っていたスカーレットちゃんは前半の最後では「飢えません」と神に誓うわけでその人生の振れ幅に、ええいやぁもらい泣き。
ついに、レット君と結婚し、贅沢三昧の生活を取り戻すも、すれ違いにつぐすれ違いと、アシュレー君を慕う勘違いが思わぬ方向に進み、ある日突然、その全てを失うという悪夢。逆境に立ち向かい、人目もかまわずあらゆる方法で克服してこられたのに、その大切なものだけはどうにもできないという悲劇。それでも明日がやってきてしまうという事実。
それでも、懸命に生きるスカーレットちゃんは愛おしく、美しい。生きるという意味がちょっぴり分かった気がした。


ほんとは「師走がgone with the window」とかって書きたくて貸りたのに、見るのが2007年初頭って、なんか僕の2007年を暗示しているようで薄ら寒い感じがします。
今年は、会社のあれやこれや、統一地方選挙における騒動、大学時代のアレのアレがアレでアレだったり、もう近年まれに見る苛烈さが予想され、暗澹たる心境です。今年に入り、父も入院して母と大変な毎日だし。さすが2007年。
もう色々ありすぎでもう頭が回らないよ。


明日考えるわ。
だって明日は必ずくるから!


つづく。