ふいにYOUTUBEを見る生活。


今年、僕の心をつかんで離さない芸人の1人にムーディ勝山がいる。
初めて見たのは
某健康番組の捏造でできてしまった空白の時間を埋めるため、
お台場のテレビ局が出した答えは
まだ売れてないお笑い芸人を集めてネタを延々とやる、という番組だった。
その中の1人に彼がいた。

彼は出てくるなり、
オリジナルのムーディソングを披露すると宣い。


「ミュージックスタート!」と号令した。
明らかに誰かに言っている、
にもかかわらず、
彼はメロディーを歌い出した。

♪ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃ〜
♪ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃ〜
♪ちゃらちゃ〜
♪ちゃらちゃ、ちゃっちゃらちゃらっちゃ〜


僕は、あまりにも予想外の事に目が点になる。


それから彼は、延々と
右から来る何かを左に受け流す歌を歌い続ける。

2分歌い続ける。

他のお笑い芸人は
その時間でショートコントを2〜3本はやっているのに、


彼はひたすら
情感たっぷりに
右から来る何かを左に受け流す歌を歌い続ける。


今田耕司がいう、
「なにが!」


視聴者全員が同意したに違いない。


熱唱して退場。
ぽか〜んとする会場。
当然「おち」は右からくるものがなにか、それを聴くためにみんな固唾をのんで見守った。
「なにが!」と心でつっこみながら。


でも彼からそれを知ることはできなかった。
でも受けていた。


番組終了直前、
アンコールで呼ばれた。


歌った!
今度は上から!落ちてくるモノをただただ見てる歌だった。
メロディは同じだった。


その後、別の歌でも同じ曲で違うのは歌詞だけだった。



それ以来、ムーディに注目していた。
結構くまなく見てしまっている。



iTuneで彼の歌を買っちゃった…   orz
YOUTUBEで検索しては見る。


結構はまっている僕がいた。


どうも、彼のこのネタは友人の芸人の結婚式の余興で披露したもののようで
(違ってたらごめんなさい)
だから、白いタキシードと赤い蝶ネクタイなんだと思った。
そのころから「なにが!」
とつっこまれていた。


初出の時は
メロディーがちょっと違っていた。複雑で歌いづらい感じだった。
前奏のあと、気味の悪いハミングが入っていた。
あとはちょっとへたくそな感じなだけで、歌詞は基本的におなじだった。


これを見たときYOUTUBEって便利だなって思った。
GoogleYOUTUBEを買収した遙かに後で、実に恥ずかしい。


しかし、
なぜ、彼の歌に引きつけられてしまったんだろう。
そう自問する日々が続いた。
右から来る何かがなぜ気になるのか。
そして何度聴いてもあきないのか。


その歌詞はなんか哲学的とも受け取れるんじゃいかと思うのは
考え過ぎなんだろうか。


今日、こんなのを見た。



僕たちは、ずいぶん前から右から受け流していたのかもしれない。
つづく。


PS 「ドッカーン」の工場見学先生は投稿されないのかなぁと思う今日この頃です。